いちごの栄養と健康効果

いちごのその他の栄養素と効能

いちごには葉酸も含まれています。あまり耳慣れないかもしれませんが葉酸はビタミンB群の一種で造血のビタミンとして近年注目されています。それは赤血球の生産に関わっているからで、葉酸が不足すると悪性貧血になる危険性もあるのです。


更に、細胞を作り出す核酸を合成するのにも重要な働きをしています。いちごにはこの葉酸が100g中に90mgも含まれており、果物の中でトップクラスの含有量となっています。


葉酸はビタミンCによって活性型に変換するので、それならいちごで無理なくビタミンCと葉酸を摂ることができるというわけです。


また、生活習慣病予防に役立つポリフェノールも含まれています。いちごの赤い色は、ブルーベリーと同じアントシアニン系色素の一種で、他にもフラボノイド、エラグ酸、その他フェノール酸などのファイトケミカルも含まれています。


美白作用などがあって化粧品でも使われているのがエラグ酸という成分です。これはポリフェノール類の中でも特に強い抗酸化力があるのです。


健康面では、いちごのポリフェノールの機能性が役立ちます。それは動脈硬化の原因になる「LDLコレステロール」の酸化抑制効果や抗血栓作用で、サルモネラ菌などのヒト病原菌、ピロリ菌を抑制する作用も報告されています。


また、イチゴの甘味はキシリトールが多く含まれているのですが、砂糖と較べて糖度は同じ程度でもカロリーが25%も少なく、虫歯予防につながるとされています。